つまりそんなこと

山内惠介さんを応援する妙齢女子の呟き。スケートシーズンはそっち寄りになります。

第八夜

よし!今日も晴天じゃ!
ということでペット霊園に草むしりに行くことにした。
庭の水仙を抱えた母を伴って出発、街から山へと車を走らせる。
北海道犬や雑種等の外犬しか飼ったことのなかった我が家に最初にやって来た室内犬ポメラニアンの与作だった。
それまでの犬達は死後山に埋められ、ハムスターやインコ達は庭に埋めてきた。
手術を繰り返し闘病の末に与作が目を閉じた時、家族の誰1人として山や庭に埋めようとは思わなかった。与作の為に購入したがの我が家の墓である。
土葬された与作はおそらくはまだ土に還ってはいないと思われる。
その後、姉が可愛がっていた兎の骨を入れてほしいと運んで来た。一緒に暮らした事のない兎がやって来ても心優しい与作なら迎え入れてくれるだろうという勝手な解釈の元にその後も病死して火葬された我が家のシーズーポメラニアンが埋葬され最後にはチンチラがツグラごと土葬された。
墓の1番下のコンクリート板の下に眠る与作は次々と埋められる新参モノを静かに迎え入れた。
我が家の庭と同じように枯れ葉が吹き溜まった墓を掃除し生え始めた雑草を抜き除草剤を撒き水仙を手向ける。
ペットとの別れは辛いものではあるけれど、一度犬と暮らした身にはペットの居ない生活というのは寂しくて満ち足りないことこの上ない。

ペット霊園の帰りにホーマックに寄り苗を買う。
例年通りにミニトマトを3本。昨年迄は3色植えていたのだがオレンジが見つからなかったので赤と黄の2色。昔ながらの酸っぱいトマトというのを見つけたのでそれも買う。
トマトの苗を選び終え花の苗の前を通ってレジに向かう………え!?
ジギタリス
ジギタリスってあのジギタリス?ヤバくない?
そりゃ、イギリスなんかではポピュラーな庭木らしいけど売ってるの始めて見たわ。