つまりそんなこと

山内惠介さんを応援する妙齢女子の呟き。スケートシーズンはそっち寄りになります。

矢部さんとぼくら

カラテカ矢部は吉本を解雇された相方のことを「相方で友人」と言い今後も「カラテカ矢部として活動する」と言い切った。

相方が窃盗で捕まり解雇された時に憤りのコメントを出し相方に対し怒りを現にし即コンビを解消したある芸人を最近頻繁にCMで見るにつけモヤモヤする。彼は相方を犯罪者として切り捨てた。
極楽とんぼの加藤は相方山本が吉本を解雇された後も「極楽加藤」として活動して誰もが復帰出来ないと見放した相方を長い年月を耐え芸能界に連れ戻し世間の批判を一緒に受けながら全国行脚ライブをした。かつて狂犬と言われた加藤が相方復帰に伴い収録中に流した涙を私は忘れられない。
同じく吉本のノンスタイル井上は相方が謹慎中もノンスタイルを名乗り待ち続けた。今は相方の不祥事をネタに笑いを取るプロ根性を見せている。

カラテカ矢部のファンの皆様は彼に対し、「優し過ぎる」「入江さんを切り捨てて」等と書き込みなさっているようですがファンの方なら『大家さんと僕』を読まれましたよね?あの作品の中に入江の矢部に対する愛情溢れる箇所があったのを思い出して下さい。もう一度読み返してみて下さい。
そしてカラテカ矢部としての活動を決意した彼を応援していきましょう。

お若い方は御存知ないでしょうね?板尾創路に不祥事で吉本を解雇された過去があるのを。
松本人志が「板尾には大変な才能がある。自分が責任を持つ」と会社に掛け合い解雇を撤回させた事を。その後、松ちゃんの発言通り板尾は映画監督としての才能を開花させ個性派俳優として現在も活躍しています。
また、相方のほんこんもコンビを解消しはしませんでした。(板尾とほんこんが130Rってコンビなのは御存知?)
私は極楽山本が解雇された時に松ちゃんのように全身全霊をもって守れくれる人がいないんだなぁと思ったものです。

コンビには二通りあり一つはダウンタウンのような幼なじみ、ロザンやタカトシのような同級生が共にお笑いを目指したタイプ、もう一つは養成所で出会ってコンビを組んだタイプ。(あと兄弟とか血縁ってのもありますね)後者のタイプが情が薄いとは思わないけれど今回のカラテカ入江問題の後に例のCMを見るとやっぱりモヤモヤがおさまりません。(極楽とんぼは後者なので加藤浩次の器の広さと人間性の深さに感銘せずにはいられません)
私は窃盗を起こした芸人が特に好きだったワケではないのですが相方がコンビ名を名乗り続けることがどれ程大きな支えになることかと考えずにはいられません。
今回、入江に声をかけられた芸人の中には相方に対し「お前だけは信じてくれ」と訴えた人もいたようですがそれは相方に拒絶される事がコンビ解消に繋がるからではないでしょうか?
罪を犯したとはいえコンビを解消され相方に切り捨てられた絶望感はどれ程のモノだったでしょう?
入江のしでかしたことは周りを巻き込んでいるだけに許されることではないでしょうが相方がカラテカ矢部を名乗り続けるほどの愛を示しているのですからきっと立ち直ってくれるモノと信じています。

(文章をすっきりさせる為に敬称を省略させていただいております。各芸人さんのファンの皆様ご理解ご了承願います。)