つまりそんなこと

山内惠介さんを応援する妙齢女子の呟き。スケートシーズンはそっち寄りになります。

笑いはどこまで許されるのか?

ドッキリ系の番組は嫌いである。


おそらく20年以上前の番組なのでタイトルは覚えていない。
当時いくつかあったダウンタウン冠番組の一つなのだが。
ダウンタウンがヤンチャしていた絶頂期、冠番組には今田耕司東野幸治木村祐一、130R、チームゼロらの取り巻きがレギュラーで出ていた。たまにリットン調査団が出たりとかしてたがたしかダウンタウンより年上だったハズ……お笑いは売れなければ幾つになっても若手と呼ばれるから。
私は東京進出したての今田耕司が好きでダウンタウン冠番組をよく見ていた。
ダウンタウンが解散したらどちらにつくか?」という企画があった。
取り巻きを集めたダウンタウンは「俺達は解散することにした。お前達、話し合ってどちらについてくるか決めろ」と宣言。
取り巻き達は隠しカメラの設置された部屋に連れて行かれる。
誰もが浜ちゃんについた方が有利であろうことはわかっていた。今田耕司のように松ちゃんにベッタリだった者でも速答することが出来なかったのだから。今田耕司に関して言えば浜ちゃんという選択肢は存在していなかったハズである。
話し合いが難航するなかチームゼロの軌保が隠しカメラに気付いた。軌保は短パラな相方山崎に「隠しカメラがある。お前は何も喋るな」と耳打ちする。
その様子を見ていた松ちゃんが「軌保は頭いいからなあ」と関心するも山崎がまさかのぶちギレ「お前は何を言っとるんじゃ!ワシらも解散じゃっ!」
後日、チームゼロは本当に解散してしまった。
あの時キレた山崎が今や落語家の月亭方正師匠とはわからないものである。
軌保の方はたしか……絵を描いたり詩を書いたり、なにやら、あいだみつお的な活動をしていたように思う。
このドッキリは笑えなかった。
ほとんどの取り巻きが松ちゃんと飲みに行ったり遊びに行ったり面倒をみてもらっていたから義理は松ちゃんにある。
浜ちゃんはお笑い以外の芸能人やスポーツ選手と遊んでいたので若手の面倒はみていなかったが業界との繋がりは松ちゃんより強かった。
全国区にのったばかりの若手にあまりにも非道なドッキリだったと思う。

何故、こんな昔の番組の話をするのか?
少し前にミキのドッキリが話題になっていたから思い出したのだ。
ミキの弟が「自分には才能が無いからコンビを解消し引退して交際している売れっ子タレントのサポートをしたい」と兄に告げるドッキリ。
兄ちゃんは弟を説得、涙を流しながら「お前と漫才がしたいんだ」と訴える。
ミキの兄弟愛が話題となり兄ちゃんの株も上がったがこの手のドッキリは本当に勘弁してほしい。
見ていて辛くなるから…………。

タカトシのドッキリも辛かった。
トシが女性問題のスキャンダルを起こしテレビ業界から抹殺されるというもの。
うなだれるトシにタカもまた涙を流して訴えた。
「二人で北海道に帰ろう!テレビに出られなくてもいい。北海道に帰って舞台で漫才をやろう。俺はお前と二人で好きな漫才が出来ればいいんだ」
私はテレビ見ながら号泣でしたよ。なんだったらコレ打ちながら今も泣いてますからね。
タカトシが学ラン着て北海道ローカルのオーディション番組に出ていた頃から応援していたんだから。
京進出を果たしても変わらぬコンビ愛に姉も泣いていたと後日、知りました。

小さい頃は『スタードッキリまる秘報告』なんかを見て笑ってた私がドッキリ系の番組が嫌いになったのはタカトシのせいだと思う。
感動はしたけれどタカがあまりにもかわいそうだったから。


文章をすっきりさせる為に敬称を省略させていただいてます。
各芸人さんのファンの皆様、御了承と御理解下さいませ。