つまりそんなこと

山内惠介さんを応援する妙齢女子の呟き。スケートシーズンはそっち寄りになります。

拝啓、遺伝子上の父上様

今週のお題「おとうさん」

拝啓、遺伝子上の父上様、いかがお過ごしでしょうか?
「お元気ですか?」とは聞きません。
貴方様は余命宣告を受けながら必死で生きようとなさっているからです。

私は何故、貴方様を“遺伝子上の父”とお呼びしなければならないのでしょうか?戸籍上の父でもいいのではないか?ですが貴方様は自分の子供達を除籍なさいましたね?
「離婚だけではなく子供全員の籍を抜く」
それが貴方様が「本気の恋をした」若い女性が出した条件だったからです。
単に離婚して妻子を捨てただけでは一緒にはならない。子供の籍を抜く事が自分との結婚の条件であると。

見合い結婚で3人の子供をもうけた貴方様は残りの人生を本気の恋の相手と幸せに暮らす予定でしたね?当時、既に男性機能に不安があった貴方様は最愛の相手との間に子供をもちたくて泌尿器科に通っておられましたね?
子供をもつことは叶わず捨てた子供達と交流をもとうとした時は既に遅し…孫の名前すら教えてはもらえなかったのですね?(この件に関しては私の力不足を御詫び致します。貴方様の依頼により妹に孫の名前だけでも伝えるように諭したのですが拒否されました。私の子供ではないので勝手に教える事は出来かねます。)

余命宣告された貴方様の脳裏に浮かんだのは「捨てた妻子の恨みが自分を病にした」というとんでもないものだったようですね。病状と共に恨み辛みを書き連ねた手紙が立て続けに届くようになり私は渋る母に「全て終わった事で恨んではいない」と手紙を書かせましたが貴方様の病は癒えませんでした。何故ならそれは恨みや生き霊に因るものではなかったからです。

貴方様は神仏に頼りました。
現代医学の限界を知ったからです。
御寺に高額な寄進をし、霊験あらたかな湧水を汲みに行き高価なサプリを服用し、それでも癒されないと自分の死後誰も墓参する子孫がいないことを恐れ中国に数千万円の観音像を発注しその下に骨を埋める事にしたのですね?
観音像を御寺に寄進すれば死後、多くの参拝者が自分の墓に手を合わせてくれるであろうと。
慰謝料を値切った貴方様にしては豪快なお金の使い方に感服いたしました。

私が貴方様に書き送った手紙の内容を覚えていますか?私達は生きることに精一杯で人様を呪う余裕などありません。
大事にしなければなならないのは捨てた家族ではなく、今貴方様の側にいる新しい家族ではないですか?

私に出来る事は私の神様に祈る以外には何もないのです。私の神様は貴方様がすがっておられる神仏ではなく唯一の神様です。

これを読まれた多くの方々が私の事を親不孝で非人道な人でなしと非難するかもしれません。
それでも私には祈る以外に何もできはしないのです。