つまりそんなこと

山内惠介さんを応援する妙齢女子の呟き。スケートシーズンはそっち寄りになります。

もつれっ話

不思議の国のアリス』の作者ルイス・キャロルは数学者である。
ルイスの著作『もつれ話』を読もうとした……が…ワケがわからなかった。
読めなかった。
ファンタジーの作者が書いた数学理論のような書籍は私には無理だった。

難解な本は閉じればいい、では、難解な人間関係はどうすればいい?
閉じておしまいには出来ないのだ。

1週間前、かつて所属していた母教会のAさんから電話があった。
久方振りで驚いてしまった。
Aさんは私の母より1つ下の御婦人で私が教会に通っていた頃はなにくれとなく世話を焼いて下さった恩ある方である。
私は教会内の人間関係に疲れて母教会を去った。
Aさんは現在、母教会での人間関係に悩み疲弊しているらしく長々と愚痴られた。私はただただ聞くばかりであった。
クリスチャンは嘘を言ったり噂話をすることは聖書的にNGなのだが愚痴くらい言わなければ精神的にキツかろうと40分ほど耳を傾けていた。
Aさんは現在教会に居住しているBさんの公私混同な暮らしぶりとだらしなさについて切々と訴えた。
電話が終わってから考えた………部外者である私にはAさんの話を聞く以外にすべはないと。

翌日、礼拝に集まったのは同じ母教会を抜け出した集団である。
私は先ず皆さんに「最近、Aさんから電話がきましたか?」と訊ねてみた。
以前、頻繁に母教会や人間関係に対しての悩みを話していたらしいと聞いていたのでもしかしたらと思ったのだが最近はきていないとのこと。
とりあえず、Bさんに近しい間柄のCさんにAさんがBさんに対して不満に思っている現状をやんわり伝えてみた。
するとCさんの表情がくもった
「Bが部屋を片付けないって言う話でしょう?」
あ、AさんはCさんにも訴えてたんだ……
「百合さん知ってる?AさんとDさんと2人一緒になってBを虐めてるのよ!そんな状態で部屋なんかキレイにできないわよ!」
え?嘘……Aさんは私にBさんの行いに困っていると切々と訴えてきた…そのAさんが古株のDさんと組んでBさんを虐めてるなんてあり得ない。
でも、Cさんは嘘をつく人ではないし他人の嘘にも厳しい人だ。そもそもクリスチャンは嘘をついてはいけないことになっている。
ということはBさんがCさんに「2人から虐められているから祈ってほしい」と助けを求めたことになる。
もう、もつれてもつれて何が何やら理解不能だ。
私はAさんにBさんの気持ちを伝えるべきなのだろうか?
CさんがBさんを守る為にAさんに働きかけていないのなら私が余計な事をすれば大変なことになりかねない。
もつれた人間関係をほどくのは困難である。