つまりそんなこと

山内惠介さんを応援する妙齢女子の呟き。スケートシーズンはそっち寄りになります。

やめる勇気

昨年の暮れに長年愛用していたサプリをやめた。
“きっぱり”というワケではない迷いがなかったと
言えば嘘になる。そう、随分と迷った末の決断ではあった。

そのサプリに出会ったのは30代の頃である。
眼科で飛蚊症と診断された。
老化によるもので治療法は無いが悪化したら来るようにとのことだった。
勤務先の年下の先輩は「老化ってなんですか!?まだ若いじゃないですか!」と驚いてくれた。
以来、今日まで私の眼の中には虫が飛び回っている。普段はそれほどでもないのだが夏場の好天なんかは日の光の元で虫の飛翔がかなり活発になる。
その事を当時の教会で親しくしていたA姉妹に話すと目にいいルテインというサプリを勧められた。
それはひと瓶(約1ヶ月分)で一万円を越えるかなり高価なサプリであった。
しかも鼠講方式でA姉妹は年間百万程度は稼ぐという。普段の私ならそのような怪しいサプリに手は出さないのであるが高齢のB姉妹が医者に緑内障の手術を勧められてからサプリを飲み続け手術を回避したと聞き試すことにした。(B姉妹はその数年後に緑内障の手術を受けることになるのだが……)
しかしながら老化が原因という飛蚊症ルテインで劇的に良くなるというようなことはなく私の眼の中には相変わらず虫が飛び回っている。
それでも高価なサプリをやめなかったのは鼠講にありがちな解約手続きが面倒だったりとかA姉妹に普段からなにくれとなく御世話になっていた義理があったりとかしたからなのだが勿論それだけの理由で毎月、一万円を払い続けたりはしない。
サプリを飲み続けてから風邪をひきづらくなったことに気づいたのだ。
元々ルテインというのは目にいいだけではなく免疫力を上げる効果があるらしいのだ。

さて、何故そのサプリをやめる決意をしたのか?
やはり一万円の支出が辛いというのが1番の要因ではあるのだが私が教会を離れたことによりA姉妹との付き合いが途絶え義理を立てる必要がなくなったというのも否めない。
昨秋であったか現在御世話になっている教会の帰りに喜子さんと歩きながらルテインの話になった。私より先にルテインを利用していた喜子さんがとっくにやめていたので驚いた。
私が「ルテインを飲み始めてから風邪をひきづらくなった」と話すと彼女は「あらそう?私はやめてからの方が逆に風邪とかひかなくなったわよ?」と言い「でも(やめるのに)電話かけるのは嫌だったわね。悪いことしてるわけじゃないんだけどね」とも話してくれた。
それから暫くして思いきって電話をかけてみたら……案外あっさりと解約することが出来て拍子抜けしてしまった。
私の眼の中には今日も虫が飛んでいるけどね。


補講
今朝になって思い出したことがある。
このサプリ、教会内部に販売員がいたので利用者も多かったのだが中に劇的に回復した方がいらしたのだ。
まだ若いシングルマザーでメニエール病を患っていたために働けず保護を受けていた。
私より早くからサプリを愛用していたのだが数年後に働けるまでに回復した。しかも立ち仕事である。それも体力勝負の製造系。
但し彼女の場合はということでメニエール病ルテインが効果的だという話ではない。




#「迷い」と「決断」

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